動画の背景合成ってどうやるの?【撮影機材と方法編】

動画背景の合成サムネイルPremiere Pro

YouTubeやテレビ番組などで、背景を合成させた映像を見かけます。


例えば、人物の背景にある風景を次々に変えていくと、いかにも旅しているような雰囲気を表現できますよね!

動画の背景合成ってどうやるんだろう?


この記事では、そんな動画の背景を合成をやってみたいけど、撮影方法がわからないという方に向けてお届けします。


素材は既にあるけど、編集方法が分からないという方は、以下記事をご参考にしてくださいね。

動画の背景合成ってどうやるの?【撮影機材と方法編】

動画の背景合成の方法を簡単に解説

動画の背景合成は、以下の3ステップで作っていきます。

  1. 前面に置く被写体を、グリーン背景で撮影する
  2. 背景画像 (映像)を準備する
  3. 動画編集ソフトで、全面映像のグリーン背景を抜く

この記事では、撮影の部分1と2について解説します。
編集方法については、別記事に書きます。

前面に置く被写体を、グリーン背景で撮影する

用意するもの

撮影にあたり、用意するものは次の2つです。

  • グリーンバックのスクリーン
  • ノイズやちらつきなく撮影できるカメラ

では、詳細を説明します。

グリーンバックのスクリーン

グリーンバックのスクリーンには、主に3つのタイプがあります。
またそれぞれのメリット・デメリットは、( )内の通り。

  • 布タイプ(軽量で広い画角にも対応可 ↔ シワになりやすい)
  • スクリーンタイプ ( シワにならない ↔ 重い)
  • 折りたたみタイプ( 軽量でコンパクト ↔ 狭い画角しか対応できない)


用途に応じて、選んでみましょう。


初心者だったら、まずは安価な布タイプで始めるのもアリですよね。
布は折りたたまれて届くので、シワをのばすため、アイロンがけしてから使いましょう。

ノイズやちらつきなく撮影できるカメラ選び

折角、背景合成をするのなら、動画の品質もアップさせたいところ。

それには、ノイズやちらつきがなく、高画質で撮影できるカメラを選びます。

編集時にグリーンの背景を抜くときも影響します。
境界線が鮮明でないと、背景のグリーンがうまくヌケず、残ってしまうからです。


カメラを選ぶときは、仕様が欠かれている「動画記録機能」や「伝達映像フォーマット」をチェックします。


そして、以下の仕様の機種を選んでおくと間違いありません。

動画記録機能を確認する → 4:2:2,10bit ALL-I

「4:2:2,10bit ALL-I」とは、色情報や情報量をより多く持つデータ形式を表しています。


よって、その情報量の多さから、被写体とグリーンバックの差異が明確となり、グリーンバック部分をキレイに抜くことができるというわけです。

この記事を書いている2021年5月時点で、4:2:2,10bit ALL-I形式で出力できるカメラを並べておきますので、チェックしてみてください。

背景合成するときのカメラ設定

次に、背景合成するときのカメラ設定について、気をつけたいポイントです。

  • 低圧縮モードで撮影する→画質を上げるため
  • ISO感度は下げる→ノイズを抑えるため
  • シャッタースピードは、速めが◎→ちらつき(フリッカー)を抑えるため
  • F値はなるべく大きく→ 被写体が明瞭に撮影できるため


被写体の注意点

被写体映像は、撮影後に背景のグリーンバックを抜きます。

その加工がしやすいように、次の点に気をつけておくとよいです。

  • 被写体は、グリーンや近似色を避ける
  • 被写体がハッキリと明瞭であること

背景画像(映像) を準備する

次に、背景の画像(映像)を準備します。


被写体との関係性を踏まえ、ポイントとなるのが以下の点です。

  • 色合い
  • コントラスト
  • 構図(空間・密度・配置)

被写体を狙い通りに魅せるため、背景画像をいくつか入れ替えて試してみるのが良いと思います。


背景画像の素材は、O-DAN(オーダン)を利用して探すと、よいかも。
複数の無料画像サイトを横断的に検索できますよ。

今回は、動画を合成するための撮影機材と方法について、ご紹介しました。

ご参考になれば幸いです。





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